記事の内容
BE studioは、ともに歴史の長い「Benesseこども英語教室」と「こども英会話のミネルヴァ」がひとつになり、生まれたブランド。もともとのブランドでもそれぞれ非常に評価が高かったのが「講師の指導力の高さ」。ただ、ひとことで「指導力の高さ」といっても、その評価を支える要素はひとつではありません。今回は、より具体的にその「指導力」についてみなさんに知っていただくため、長年、講師採用・育成・サポート担当を務めてきたスタッフの声をご紹介いたします。(写真左:プラザ校先生採用担当・江原/写真右:ホーム校先生採用担当・山田 以下、敬称略)
目次
1.BE studioの先生採用で必ず確認すること
まずは採用の際にどのような点を重視しているのか。「英語力はもちろん大事ですが、それ以上に『この人と何回も会ってお話したい』と思えるお人柄、笑顔、明るさ、誠実な言葉遣い、全体から伝わる信頼感をとても重視しています。英語の指導力は先生として実績を重ねるなかで上がってきますが、『子どもたちやおうちのかたの良き相談相手、聞き手でいられそうか』は初めからとても大切。例えば、質問されて適度な長さで答え、相手に話をしやすい間を作ることができるなど、対話の中で丁寧に見ていきます(山田)」
「候補者のかたとお話をする中で、言葉の裏側に子どもたちの姿が見えるかを大切にしています。『自分はこういう理由で』、『こんなふうに教えたい』という自分軸の話ばかりでなく、『子どもたちの将来にこんなふうに貢献したい』など、子ども軸の言葉が出てくるかです。もちろん人生経験で変わる部分も大きいので、その場合、教室でのエピソードを具体的にお話して、それにどれくらい共感していただけるかなども見ていますね(江原)」
2.指導の質を支えているもの
「『英語を教える仕事』という範囲にこだわらず、子どもの人としての成長に寄り添うことにやりがい、生きがいを感じられるかどうかが大事といえそうです。「英会話の性質上、教室は自分の気持ちを伝える、他者の考えを受け入れる経験を積む場所。先生自身が愛情を持って接するのはもちろん、子どもたちの『嬉しい・楽しい・悔しい・不安』といった気持ちを受け入れることが、欠かせないんです(江原)」
「レッスンで子どもたちに出会い、『先生になっていく』その過程で、目の前の子どもたちに最適な関わりは何かを考え続けるお仕事、経験やこだわりにとらわれすぎず、常に考え続けることができる先生が私たちの教室にはたくさんいるんです。これが答え、と示すだけじゃなく、一緒に考えて悩んだり、他の子どもたちとの共通点や違いを参考にしながら、それぞれの個性に向き合う、第2のお母さん的な存在になっていくんです。だからおうちのかたにも頼りにされて、教室は、子どもたちの『居場所』になり、それが文字通りの発話以上に、英語で伝える気持ちを引き出す原点になるのです(山田)」
3.英語の先生「以上」、家族とも違う役割
未就学期から小学校、中学校、高校・・・年によって担任が入れ替わる学校とは違い、教室の先生は劇的に環境が変わっていく時期に「ずっと寄り添う存在」になります。
心の成長期(思春期、反抗期)、一人ひとりの違いはどんどん際立ってきますから、続けていくうち先生は様々な子どもの「成長のストーリー」と向き合うことになります。
BE studioでは、先生同士の勉強会や研修も多く実施しています。ブランドの理念やメソッドについて、先生たち一人ひとりが、子どもたちのエピソードとともに、先生自身の言葉で語れるのも特徴。「たくさんの子どもの個性を知っている」「おうちのかたにも話さないことを話してくれる」存在でいられる理由はそんなところにあるのかもしれません。
「時代によって価値観は変わります。英語教室の先生の在り方も同様に変わっています。他のお仕事と比較して、あえてこのお仕事を選んで続けていく方は、子どもたちがおかれている環境の変化にも関心が高いですね(江原)」
「例えば、将来なりたい職業も、親が想像するのとは全く違うものを口にする子がいます。親としては『えぇっ?』という反応になってしまうところを、先生が『それってどんな仕事?へえっ、それって素敵ね!』と受け止められること。ましてや英語を使って世界を舞台に仕事をしたいという子どもが多い教室現場ですから、教室の先生の役割は、今の時代、ますます大事なんです(山田)」
英語の指導力は、教科学習・語学力養成としてのメソッドだけで構成されているわけではありません。私たちの教室では、子どもたちの未来に寄り添う、関わりあう力をこれからも高めていきます。